その熱狂ぶりは、見上げれば、いつも富士山が堂々そびえてたから?
…でしょうねきっと。
江戸時代、江戸人の間では富士山信仰が非常に盛んで、信仰にゆかり深い浅間神社を多数勧請。
もちろん、それを守る、富士講の組織創りがなされ、活動もかなり盛んだったらしい。
富士信仰のなごりの最たるものは、今も残る多数の富士塚。
富士塚って、つまり富士山のミニチュアなんですが、それをあちこちに作り、登れば富士山に登ったのと同じ霊験があるときめ、江戸人たちは、せっせと登拝したらしい。
リアル富士登拝が難しかった時代の粋な工夫というか、こうゆうところが江戸人たちのすごさかと個人的には思う。
その面白き富士塚の話は、開山式までやってしまう6月下旬あたりにココで紹介させていただくとして…。
今日は、それに由来する植木市の話。
今日から、浅草のお富士さんの植木市がスタートです!
浅草の観音様の裏手から北に少しいったところにある浅草浅間神社も「浅草富士」と呼ばれる、富士信仰ゆかりの神社。
そうかぁ!と勇んでお参りに行った初心者=私。
えっ?
富士塚ないじゃん?
…と、最初は、いきなり出鼻をくじかれた(笑)。
が、ココは、あたりより一段高いところに設けられた神社そのものが富士山の見立て(=富士塚)。
というコトで、浅草富士でも、きたる7月1日に山開きの神事はもちろんあって、そこに由来する露店市「お富士さんの植木市」は、なんと今日から開催中!
これって、山開きの前夜祭的な位置づけでもあるんでしょうかね?
よくわかりません。
が、それはともかく、平成27年5月30日(土)31日(日)、 6月27日(土)28日(日)と開催日が4日もあって、そこがうれしい。
しかも、都内の街中でこんな大きな植木市を見ることもあまり無く。
加えて、品ぞろえ豊富。
他の植木市にはないユニークさがあって、超おススメです。
というコトで、昨年の植木市のいったんをここに!
たとえば、寸足らずの桔梗が咲いている。
…のは、まあ季節柄ふつうとしても。
のは、ちょっと珍しくないかしら?
「釣り偲」は、夏の植木市の雰囲気を添えて、これは下町浅草らしい商品展開。
地べたより、こんな風に壇上に鉢を並べる風景がここの特徴。
そして、苔玉も多く扱われ、今年もコレが売ってたなら、買おうかな?
よーく、値札をみたら、1個400円!
安いじゃん!
今年はどうかなぁ。
あるといいなぁ。
そして安いといいなぁ…。
って感じで、ごくごく一部ではありますが、他の植木市とはちょっと一線画しって感じしませんか?
特に、庭がなくても十分楽しめる鉢物多数ってのがうれしい。
東京の真ん中で開催されてる植木市だものね。
ココは、いつもは静かな住宅街の一区画。
それが、この初夏の4日間のみは一新。
道路が、まるまる一本、これらのような植木の露天で埋まり、壮観な光景がくり広がります。
そんなとこも一見の価値あり...かな?
◆今日は、2015年5月30日/旧暦4月13日/卯月丙午の日
◆日の出4時28分 日の入18時50分/月の出15時28分 月の入2時12分