季節の暦七十二候は、昨日の二十四節気「夏至」とともに、「乃東枯」の季節に入りました(6月22日~26日)。
「なつかれくさ、かるる」読んで、「夏枯草、枯れる」という意味
…ではもちろんない。
夏枯草=「かこそう」と読み、そうゆう名前の花があるみたい。
最初、紫色の花が咲き、やがて黒ずんで見えるほど紫の濃度を増す
…ってコトで枯れたように見えて「夏枯草」という呼び名がついた。
正式には、「靫草(うつぼぐさ)」というみたいです。
だから、意味するところは「夏枯草(靫草)が咲くころ」ぐらいな感じかな?
しかし、そんな花一度も見たことがない私でありまして、昨年あそこならっ!と出かけた小石川植物園にも咲いてなかった(靭草のコーナーはありましたけどね)。
ウキペディアやグーグルの画像検索はもちろん、図鑑などにもあたり、靭草の姿カタチは記憶にとどめ、以降、本物を見ようとかなり気を付けておりましたが、一向に出会いませんでしたしね。
うーむ。
かつては、ポピュラーな花だったんでしょうか。
平成の世は、暦アイテムにするには、ちょっと稀すぎる花なのかもしれません。
ってコトで…。
勝手七十二候で、「茄子華」はどうでしょね。
「なすびはなさく」と読んで、「茄子の花が咲き始めるころ」ってほうが、いまごろの東京にはぴったりかと。
下町の家庭菜園は、路地にはみ出したプランター。
代表的なのが、茄子、トマト、きゅうりって感じ。
もうなんでもいいんですが、茄子以外の花は、トマトが黄色。
きゅうりも黄色
みつからなかったけど、もひとつ夏の東京で花咲くかぼちゃなんかもあって、それも黄色でみーんな黄色。
で、ココは一つ雅な色合い紫の茄子に代表してもらおうかなってコトですね。
意味合い的には「茄子華」=すべての夏野菜を代表。
ってイメージですが、どうでしょね?
夏野菜の旬は、この花が散って⇒実りがあってのち
つまり、いまごろご近所で花咲いているってことは、これらの野菜の旬は、もう少し先ってコト。
たしかに例年、茄子もトマトもきゅうりなんかも、カラダを冷やす作用のある野菜はまだまだ食べてなかったかもな。
…しかし。
5月上旬から夏日どころか真夏日もあった2015年。
今年は、待ちきれずに6月に入って、さっそく解禁してしまいました。
こうゆう、旬をないがしろにする暑さって、どうなのかなぁ…。
いやいや、これらの野菜を長く楽しめると考えればまあいいかな(←とくに茄子好きなもんで・笑)。
◆今日は、2015年6月23日/旧暦5月8日/皐月庚午の日
◆日の出4時26分 日の入19時00分/月の出10時34分 月の入23時09分