昨日、二十四節気の「小暑」とともに七十二候は「温風至」に入っております(7月7日~12日)。
読みは「あつかぜいたる」ですが、暑いのが苦手な私としては、「あつかぜ」が「暑風」とか「熱風」でないのが救いとささやかに思う。
「温風」ならば、まだヒトにやさしい風に
…うーん、やっぱ、思えないかも(笑)。
とにかく「小暑」とか「温風至」とかのうちに、少しでも本格的暑さへの覚悟と対策が必要。
…って、毎年、そうは思っているのですが、まあ、本格的な夏になると、暑さに追われ、打ちのめされるのみ。
…なんですよねぇ。
ああ、ああ、ああ…。(←いや、マジ、ホンキで暑いの嫌い)
そんなヒトの気持ちを察しているのか、
「涼しげ花」が咲き始めました。
「涼しげ花」とは?
…って、もちろんそんなコトバはありません。
夏嫌いな私が、せめて気を紛らそうと勝手命名した「涼しさを誘う夏の花」のコト。
たとえば、この花「木槿(むくげ)」なんかがそうです。
定義すれば、花の色は、あくまで淡く薄く。
色は、紫や白がメイン。
花びらは、しゃらしゃらした質感に見え、涼しげな感じを醸し出す。
ちなみに、色合いより、この花びらの見た目が、<汗をかいてもさらっとしているサッカー生地みたいな印象を持つ>ってとこが重要かもしれません。
たとえばこんな感じに咲いていると完璧ですね。
ひゃあ、目に涼し~い!
暦が「温風至」なんて言いはじめ、本格的な夏がそろそろ間近に控える頃。
これら、勝手「涼しげ花」の花数が増えてくるように見えますが、木槿はその第一波。
といっても、こんな微妙な品種もあるんですけどね
ちょっと濃い目のピンクとか…。
濃い赤とツートンカラーとか。
これらは、若干ですが暑さのイメージを纏い、先の「涼しげ花」の定義に収まらない(って、もうあくまで勝手に言っておりますが)。
しかし、不思議なことに、こうしてインパクトありの木槿の花は、平均してサイズが小さい…ように思う。
「これって、やっぱり、自分の役目は、涼しさを醸すことって知っているの?」
…と、ヒト(←主に私)は都合よく解釈します。
だってね、酷暑や熱波の夏は、もう、目に入るモノだけでも涼しくあってほしいのよ。
というコトで、そうした使命を帯びた花たちは(って私が勝手にそう思ってるだけですが・笑)、続いて、百日紅(さるすべり)とか、芙蓉(ふよう)など。
木槿、百日紅、芙蓉ともに、花の時期は夏じゅう続き、これからどんどん咲いて、清涼感を与えてくれているはず。
ああ、しかし。
「涼しげ花」咲くの空にも、やっぱり、盛夏は始まる。
と、ふと、冷静に考えて、ちょっと嫌かも「温風至」と思う今日この頃です。(←暑いのが相当にキライ。しつこいですが)
◆今日は、2015年7月8日/旧暦5月23日/皐月乙酉の日
◆日の出4時32分 日の入19時00分/月の出23時14分 月の入11時03分