季節の暦七十二候は、今日から「土潤溽暑」に入りました(7月28日~8月1日)。
「つちうるおうてむしあつし」と読みますが、意味は、まあそのままですね。
土が潤っているって蒸し暑さは、もう逃げ場がない暑さですよね。
じっとしていても、汗がたらたらぁ---っと。
こんな日々は、地面にかがんで、農作業とか、草むしりとかしているヒトから熱中症にやられるとか聞きますが、まさに!
地面が潤って暑い日々は、雑草が元気ですっ!
ヒトは暑さに打ちひしがれても、夏の草たちはますます元気になるのがこのころ。
となれば、「土潤溽暑」の日々に似合う光景といったらこんな感じでしょうか?
夏草たちにとっては、土が潤って、日差しも強く…といったら理想的。
そこにきて、暑すぎて、ヒトには駆除もままならない日々ならば、なお、草々の天下。
のびのび悠々として、空に向かって深呼吸してない?
近寄れば、美しくすら見えるのは…。
猫じゃらしです。
ってコトで、今年も一株いただいてきました!
緑すがすがしいところを、むんずとつかんで引っ張ったら、簡単に採取可能。
そのまま軽く土を落として、ビニール袋に入れ、新聞紙でくるんでお持ち帰り。
今年も、家に帰って活けてみました。
「猫じゃらし」の本名は、「狗尾草(えのころぐさ)」
「狗」=犬なんで、「犬の尻尾草」ってコトで、つまり、犬の尻尾で猫がじゃらされるってコト?
そのしっぽ風の花が独特な存在感を放ちますね。
これが、花屋で売られていたら、案外、買っちゃうかもね。
もしや売ってないかなぁ?
と思うといてもたってもいられず。
面白い商品展開をしている花屋へ行ってみましたが、ああ、もちろんありません。
帰宅して、水を取り替え、違う場所に飾りなおして気を落ち着かせる。
うーん。
今度は静謐な感じも醸し出してたりして…。やるねぇ、夏草!
と思えば、あの花屋より、この猫じゃらしの空き地には、他にも飾り甲斐のありそうな草があったような…。
暑い暑いと毛嫌いしつつも、そうそう、夏になると、草が茂り放題の庭を持ち、駆除する代わりに、端から活けてみたいなぁ…と思う。
これは、街中のアパート暮らしの、ささやかな将来の夢であります。
◆今日は、2015年7月28日/旧暦6月13日/水無月乙巳の日
◆日の出4時45分 日の入18時49分/月の出15時47分 月の入1時24分