皇居の植物観察その2。 やっと紫式部も色づきはじめ、「小紫」は今が盛りとばかりに派手な紫色を放っております。 /10/11=旧8/29・庚申

紫式部がやっと色づきはじめました。

というコトで、茶の花に引き続き皇居東外苑(皇居の庭)観察のその2。

とはいえ、その紫式部は、まだほんのり紫がかったという程度で緑が優勢なんですが…。

皇居の紫式部

ホンキで紫色に熟す頃は、11月下旬ごろでしょうか?
そうなってくると、葉っぱが枯れて、存在感がちょっと薄くなる。

実は、紫式部の実と葉のバランスってこのころがいちばん美しいと思うのであえて、紫にならない今をここに載せてみた次第。

小紫は、いまが盛りと紫三昧。

街の花屋さんでは、ホントの紫式部をさしおいてこちらの苗や枝が「紫式部」として売られてますが…。

小紫

本名は、「小紫」。
っていっても、姿かたちの派手さと名前のインパクトを組み合わせたくなった気持はわかる…かな?

花屋の前では、ココロ広く。
「これが紫式部でもまあよかろう。」
と、勝手にひとりごちる私です。

紫式部ももとはムラサキシキミだった説

実際、「紫式部」の名の由来だって、かの平安時代の女性作家とは縁もゆかりもないらしい。

紫色の実をびっしりつけることから「紫」の実がたくさんなる=「敷き実」
→「ムラサキシキミ」と呼ばれていた。
→少しずつなまって…。
→なぜか「ムラサキシキブ」となったとの説が有力。
…なんだって!

それでも、ちょっとこだわっちゃうのは、紫式部の枝も花屋で売ってくれたらうれしいのになぁ…と希望するからでして。
それが実現しちゃうと、名前がダブってしまうでしょ?

皇居の庭には、白い小紫もあって…。

って、もう白けりゃ「小紫」でもなんでもないだろうよ?

しろみのこむらさき

いやいや、本名「しろみのこむらさき」と言うそうです。

花の標識

ちゃんと標識付きでございました。
しかし、カタカナで、うまく逃げたっていうか…「白実の小紫」と漢字を当てたら、やっぱ、「???」な気分です。

が、こうして並んで実っていれば…。

白と紫の「小紫」

ああ、いいじゃんっ!

あっさり違和感がなくなる私でした。

まあ、そうね。
美しかったり、面白かったりすれば、十分なんだよね。
あとは植物の勝手だもん。

◆今日は、2015年10月11日/旧暦8月29日/葉月庚申の日
◆日の出5時43分 日の入17時12分/月の出3時54分 月の入16時19分