御会式の万灯とすすきみみずく。今日、池袋・雑司ヶ谷鬼子母神界隈で、美しすぎたり可愛すぎたりするものに出会えますよ。/10/17=旧9/5・丙寅

東京の10月は、大きな御会式が二つあります。

御会式は、各仏教宗派の宗祖の命日にあわせて行われる祭りのコト。

特に、日蓮上人さんの御命日には、こんな風な万灯が練り歩き…。

万灯

非常に盛大な行事になっております。
その大きな行事が東京にはふたつ。

そのひとつは、もう過ぎちゃったんですが、池上本願寺の御会式(10月11日~13日)。
こちらは、遠方から観光客までやってくる、たいそうな行事になっている。

そして…。

今日は、雑司ヶ谷鬼子母神さんの御会式の万灯練供養ですっ!

雑司ヶ谷の鬼子母神って、日蓮さんじゃないじゃん?!
…いやいや、実は、雑司ヶ谷の鬼子母神は、ほど近い場所にある日蓮宗法明寺に擁される場所。
だから、ぜんぜん問題ないのです。

ちなみに、鬼子母神の御会式が始まったのは江戸時代の享和・文化文政の頃。
そのころからずーっと毎年10月16日~18日の3日間。
欠かさず、この界隈あげて行われる伝統行事で、今年、豊島区の指定無形民俗文化財になりました。

それではその指定無形民俗文化財ぶりを一挙公開!

万灯のスタートは、19時30分。
護国寺インターの近く鬼子母神出現所→不忍通り→目白通りを経て鬼子堂まで練り歩きます。

夕暮れ時に、池袋駅から不忍通りに出れば、もう万灯があちこちに待機。

池袋に待機

池袋の雑踏の中にこんなのがあるって、ちょっと驚く光景だなぁ
…とか思いつつ、そのまま鬼子母神方面(目白方面)へ不忍通りを行く。

道路に沿って、徐々にほどよい人混みが形成されて、あの万灯が、そこを通るのがすぐにわかります。
で、適当なところに場所をとり待ちます。

おっ!纏いが回りながらやってきました。

先頭を切るのは、威勢のいい纏いの群れ。

纏い

威勢が良すぎて、ぜんぜん写真に撮れません。もうこれだけ(汗)

そして、万灯!

万灯

白い和紙の花を付けた背高万灯が幻想的です。

すぐ近くを通るので、中がどんな風かも眺めるのが可能。

万灯の中

美しい…。
しかし、これを回しながら運んでくるのは大変そうだな…という大きさです。

万灯が行ったら、鬼子母神さんへお参りに。

境内では、夜みせがたくさん並び、予想以上に賑わっております。

境内の提灯

目当てはコレ!

すすきで作った芒みみずくです。

すすきミミズク

これは、かつてコノ界隈が、ススキの茂るのっぱらだった名残みたいなもの。
鬼子母神にお参りに来れば、案外いつでも入手可能ですが、やっぱり、特別な日にいただきたい。

芒ミミズクをゆらゆら揺らしながら、
昔、ススキの原を通る万灯行列は、さらにさぞかしもっともっとうつくしかっただろうなぁ…。
と勝手に妄想しながら、家路につくのです。

万灯が幻想的な夜の練り供養。
まだ見たことがないなら、今年こそぜひ。

雑司ヶ谷鬼子母神の万灯行列は、今晩と明日。
練り歩く経路が若干変わるので、スケジュールを確認しておきましょう→雑司ヶ谷鬼子母神堂 御会式 [10月の秋祭り2015]

◆今日は、2015年10月17日/旧暦9月5日/長月丙寅の日
◆日の出5時48分 日の入17時04分/月の出9時19分 月の入19時54分