霊峰富士の神事・開山式に併せ、江戸東京の小さな富士山=富士塚も、あちらこちらでお山開きです。私もご近所の富士塚へ。/7/1=旧5/27・甲申

今日は、富士山の開山式。
そして、江戸東京の各所でも開山式の一日ですっ!

東京で開かれるお山は、江戸時代に大流行した富士信仰の名残

下谷富士

富士塚です。

平たく言えば、ミニチュアの富士山。
といっても、本物の溶岩を積み上げ、実際に登ってお参りできるスタイルのモノも多数。
途中、三合目…五合目と書かれた塚や祠とか、かなり緻密に作られていたりします。

上の写真は、国の指定有形民俗文化財のひとつ「下谷富士」
下谷の小野照崎神社境内に堂々そびえたち、昨日と今日は、登拝可能な貴重な日々です。

私は、昨日ご近所の駒込富士をお参り済み。

駒込富士は、かつて古墳だったとされる場所に浅間神社を祀ったスタイル。

駒込富士

お参りには、この急な階段をえっちら登って拝殿へと向かいます。
富士塚の斜面に廃された派手で威勢の良い飾りも、駒込富士の特徴。

駒込富士をお世話する富士講社のメンバーには、かつて、とび職の方や、やっちゃば(野菜市場)で働く人が数多かった名残なんだそうです。

そんな飾りのなかにひっそりたたずむこの方が好き。

ということで、駒込富士の中腹、向かって右側にいらっしゃるこの方にもご挨拶。
駒込富士の像

唇をほんのり赤く染めててかわいいのですが、実は、この方がどなたの像かはいまだ不明。

うーん。
富士塚といえば、やっぱり、「富士講中興の祖」ともいわれる富士講の指導者、食行身禄(じきぎょう みろく)さんでしょうか?
あっ!かわいいなんて言ってよかった?

でもね、これ…。

富士塚の像 拡大

お祭りなんで、ちょっと紅を引いた、幼子にも見えませんか?

開山式の今日は、未踏の富士を!
…いや、富士塚へ!

ってことで、年に2回(時々、年始に登拝可能な富士塚もあるが…それでも数回)しか登ってお参りできる機会のない富士塚ですから、やっぱ知らない富士塚へ。

せめて、1年に一か所は登拝し、以下の「江戸七富士」だけでもクリアしときたく。
…ってことです。

品川富士(品川神社境内)
千駄ヶ谷富士(鳩森八幡神社境内)
下谷坂本富士(小野照崎神社境内)
江古田富士(茅原浅間神社境内)←リンク先の下の方にあります。
十条富士(富士神社境内)
音羽富士(護國寺境内)
高松富士(富士浅間神社境内)←リンク先は長崎富士になってますが、おそらくここではないかと…。
(すべて、こちらの富士塚一覧のサイトからリンクさせていただきました。)

富士塚は、身近な場所に富士山を作るという考え方を基本に、あとは、さまざまに工夫がなされ、カタチもいろいろ。
ってとこが、この富士塚に出会ってしまったら最後、そのユニークなカタチにココロ奪われる理由でしょうか?

知らなかった富士塚に出会うたび、その面白さに惹かれまくる。
そうゆうヒトは多いんじゃないかとも思いますよ。

◆今日は、2016年7月1日/旧暦5月27日/皐月甲申の日/月齢26日
◆日の出4時29分 日の入19時01分/月の出1時37分 月の入15時26分