これも、「秋の七草」ながら、実態は「夏の七草」だったかも?
初夏のころにとっくに咲いて、今年は秋にその様子を見ていない「撫子」。
それに引き続きまして、やはり今日も秋の七草というのはもう名ばかりの「桔梗」です。
山上憶良さんの和歌では「萩の花 尾花葛花 撫子の花 女郎花また藤袴 朝顔の花」の「朝顔」に当たるのがこの「桔梗」。
平成の世で言ったら「朝顔」は、7月上旬の朝顔市で売られる蔓性の植物ですが、憶良さんの生きた奈良時代に蔓性の朝顔はまだ日本にはなかったらしい。
で、この花「桔梗」も早朝に開花するもんで、朝に顔を出す=朝顔と呼ばれていたんだそうです。
ふーむ。
この風船みたいなのが、早朝ぽっかり花開くなら、ちょっと粘って観察したいものです。
で、桔梗は、朝顔のように昼間もしぼまず、終日花咲いている。
それが、あとからやってきた外来種「朝顔」に名前をとられた原因なのかな?
…ま、勝手な想像ですが。
今年、桔梗の花を見かけたのは、撫子と同じく6月ですが…。
場所も撫子と同じく、皇居東御苑の二の丸庭園。
昭和天皇のアイデアで作られたとされる秋の七草コーナーです。
まだ6月だってのに、堂々たる存在感で咲きまくってました。
ホントにあんた秋の七草なの?
せめて、立秋のころに咲き始めるってぐらいの気遣いは見せてほしいよ。
…と独り言ちつつ、この写真を撮った気が(笑)。
秋近し、晩夏の今も美しく咲く桔梗です。
撫子との違いは、6月に咲いても花のころは長く続き。
蒸しまくる梅雨⇒酷暑の盛夏を乗り越えてもまだまだ元気に咲いている…。
といっても元気に咲いているのは向島百花園のほうなんですが…。
桔梗って、花期が長いんですねぇ。
それと、植えた時期にもよるのかな?
ちなみに、花屋さんでは、やはり今頃「桔梗」の鉢が登場するような気が…。
といってもこちらも撫子同様、今年は、いつも見てる花屋さんにはまだ登場していません。
秋の七草を観察したかったら、ここ「向島百花園」と「皇居東御苑の二の丸庭園」がおススメ。
撫子はもうどちらも咲いておりませんが、ほかの6種は、どちらかでいっぺんに観察することができます。
◆今日は、2016年9月3日/旧暦8月3日/葉月戊子の日/月齢1.7日
◆日の出5時14分 日の入18時06分/月の出6時43分 月の入19時08分