ここは関東のお伊勢さま「芝大神宮」。
ってことで、門戸を広く、祭りは長く…となったらしい。
江戸人とってのお伊勢さまは、一生に一度参詣したいと切望した場所でもありました。
しかし、そこはあまりに遠く、一度も行けない人がほとんど。
そこで、ありがたがられるのが、伊勢と同じカミサマを祀る芝大神宮で、ここは関東のお伊勢さまです。
祭となれば、多くの江戸人が押し寄せるのは必定。
神社は、信心深い方々を極力受け入ようってコトで、少しずつ…だらだらと祭礼期間を延ばしてきたという歴史がありました。
だから、ここの例大祭は通称「だらだら祭り」と申します。
その祭りが本日9月11日よりスタート!
21日まで、まさにだらだら10日間も続きます。
もちろんご祭神は、伊勢神宮の天照皇大御神。
そして、その天照大御神の食を司る御饌の神として、伊勢神宮外宮に祀られる豊受大御神もいらっしゃいます。
祭期中は、ちゃんと二柱仲良く並ぶ。
気になるのは、
由緒ある神社の超人気の縁起物「千木箱」
さあ、今年はどうしようか?
…と毎年だらだら祭りが近づくと迷うのは、この千木箱のこと。
小さな三段がさね弁当箱風。
描かれた白・藤・緑の藤の花が爽やかで、私にとっては大好きな縁起物のひとつ。
これを今年は新調しようか、いや、もう一年持ってようか
…と、だらだら悩むのが習慣…みたいになっております(笑)。
いや、ホントは、毎年お返しして新しいのに代えたほうがご利益もかなうってものですが、それが「箪笥の中に入れれば着物が増える」だったりもする。
もう服はいりません。
…いやそうじゃなくてっ!
芝大神宮は、見どころも満載。縁起物も豊富。
…なもんで、調子に乗ってあれこれ授与いただいていると、縁起物貧乏になってしまう。
たとえば、これも授与いただきたいし…。
だらだら祭りは、別に「しょうが祭り」とも呼ばれ、その由来は、この時期門前市に生姜の露店が多数立ったからなんだって。
それも今は昔ですが、こちらの祭期中のみ授与の「縁起物・生姜」もなかなか立派なうえに美しい絵札も付されて、ステキです。
ほかには、絵馬も…。
ああ、カワイイ…。
そして、そして…。
ああ、もうほぼ物見遊山そのものです、罰当たりですすみません。
しかし、お伊勢様って、どんな場所にあっても、こうして人をハイテンションにさせるパワーを持っている気が…。
しかも、祭りとなったらもうなおさらです。
ちなみに、私は祭期中でも、例大祭祭儀やら、神輿連合渡御の日などはもちろん避けて、極力人気のない静かな時間を狙ったりします。
◆今日は、2011年9月11日/旧暦8月11日/葉月丙申の日/月齢9.7日
◆日の出5時20分 日の入17時54分/月の出13時50分 月の入–:–