季節の暦・七十二候は、今日から「蟄虫坏戸」に入りました(9月28日~10月2日)。
読みは、「蟄虫」=「むしかくれて」、「坏戸」=「とをふさぐ」ですが、なんのこと?
「蟄」は閉じこもるみたいな意味があって、お武家さまが、罰として「蟄居謹慎」させられるみたいな使い方しますよね。
で、籠るのが虫なので「蟄虫」は冬ごもりのこと。
暦は、「虫たちも冬ごもりの支度をはじめる頃」だといっています。
はやっ!
ついひと月前に、秋の虫たちを放ったばかりなんですが…。
秋の七草の最終コース「萩の花」。
その草むらの中でまだまだ虫は鳴く。
いやはや、秋の七草は、全部見尽くすのにずいぶん時間が経ちました。
なんたって、撫子のリアル花のころは、6月中旬(記事は、8月30日ですが、もうその頃は花屋さんにしか咲いてない・笑)。
同じく6月下旬から朝顔=桔梗が咲いて、花のころが長いのでかろうじて、萩が咲きはじめの9月上旬に間に合いまして…。
といっても、萩の花は、まだまだこころもとない咲き方で…。
秋めいてきて虫が鳴くころに、女郎花&藤袴⇒ 尾花。
東北の街で葛花に出会い、やーっと、萩の花の時期到来!
いやぁ、長かったねぇ。
私の萩のメイン観察スポット、向島百花園の「萩トンネル」も、萩が満開。
遠目で見ても、萩の花とわかるほどに咲いております。
赤萩とともに…。
園内には、白萩も充実。
そして、姿は見えませんが、静かな園内では、まだまだ虫の声も聴こえます。
…まだまだぜんぜん「蟄虫坏戸」って感じじゃありません。
ちなみに蚊すらも元気なのよねぇ。
秋の庭園散策には、長袖長ズボン必携。
こちらの虫は、とっとと、「むしかくれてとをふさ(ぐ)」いでほしいです。
◆今日は、2016年9月28日/旧暦8月28日/葉月癸丑の日/月齢26.7日
◆日の出5時33分 日の入17時29分/月の出2時41分 月の入16時01分