2月は「菜種御供」、そして3月25日は、神忌祭にて、天神様はご供養されます。
菅原道真公のご命日は、旧暦2月25日。
日付の同じ、2月25日には菜の花を供える「菜種御供」でご供養をして、旧暦にちかい3月もまた、魂をお慰めする神事・神忌祭があって。
そして、そのどちらも厳かにして美しいのがバリュー。
これも、やはり天神様の神徳によるものだろうか…と思いつつ、今日も、いそいそ、亀戸天神まで参る所存。
天神様の神忌祭の始まりは、日没後すぐの薄闇の頃。
静々と燃える、篝火と、神殿の背後にそびえるスカイツリー。
参拝者は三々四五と集まってきて…。
しばし、拝殿から漏れくる祝詞に首を垂れて聞き入ったり、ひそひそ話に興じたり。
そして、白装束の方々が登場!
拝殿での神事を終えて、ここからが「神忌祭」のクライマックス!
まずは、篝火。
そして、松明による炎の列が、道を清め、照らし…。
そのあとには、白装束の神職たちが恭しく担ぐ、天神様。
白布で覆われた四角い絹垣(きぬがき)の中にいらっしゃるのは、天神様の魂で。
天神様は、こののち、境内の中を静々と、廻ってゆくのです。
この神事は、町内氏子さんたちの年中行事でもあって、神事がすんでも、立ち去らない人々。
少し遠くから来た私は、そっと、境内を後にします。
鳥居手前の太鼓橋を渡って…。
振り向くのも忘れずに。
この、光景を遠くから眺めるのも、夢見ているかのようで好きな瞬間。
このあと、春の宵の暖かさに守られながら、ふわふわした気分で家路に着く…ああ、今年もそんな風にね、天神様。
◆今日は、2017年3月25日/旧暦2月28日/如月辛亥の日/月齢26.5日
◆日の出5時38分 日の入17時57分/月の出3時47分 月の入14時52分