夏花「夾竹桃」の赤が燃えるように咲いています。
「木槿」「百日紅」と同じく、暑い日々に、木々を覆うように目立って咲く花。
私のご近所では、白はずいぶん前から咲いていて…。
赤は、梅雨明けぐらいからポツポツと咲く。
そして、赤い夾竹桃もずいぶん勢いが増したなぁ…。
と見上げる日々は、不思議と8月6日の「広島の原爆忌」近く。
いや、どちらかと言えば、「夾竹桃」が広島市の花になった由来を知った日から、私の記憶がそうさせるのかな?
「夾竹桃」は、新型爆弾によって破壊された街に、
希望とともに芽吹いた樹、咲いた花。
この花は、暑さや湿気に対して強靭で、そんな日々ならかえって元気。
しかし、それだけではなくて、大気汚染にも土壌汚染も凌駕して、悠々と育ち、花咲かせる種。
1945年の夏に、原爆による放射能にさらされて、もはや草木の芽吹きも期待されないと思われた、広島の焦土の中。
夾竹桃の花が奇跡の開花をなしたのだとか。
だから、夾竹桃は、広島の花となり、あの日以降の、人々の希望を支え続けてもいる。
私は、夏の日々に、見上げて、そのことを毎年毎年思い出します。
たぶんこれからもずっと。
◆今日は、2017年8月6日/旧暦6月15日/水無月乙丑の日/月齢13.7日
◆日の出4時53分 日の入18時41分/月の出17時36分 月の入3時13分