この花が咲いたら、いよいよ、秋も本格的です「葛の花」。
都心では、雑草扱いなんだろうか…だろうね。
整備された道路に河川に…となれば、その姿はとんと見えずですが、少し外して郊外などへ出向けば、咲いているはずです。
これも、奈良時代からずっと続く「秋の七草」山上憶良バージョンのひとつ「葛の花」。
ちゃんと眺めれば白・紫・赤紫のバランスが美しいし、寄れば微かに香る。
雅なたたずまいも感じる花です。
あたりに葛が育たない都心住まいの私にも、最強の葛の観察スポットがあって、それはここ。
向島百花園の葛棚。
生い茂る葉っぱの間をそっと覗けば、今なら、たくさん花が咲いています。
田舎で育って、葛があたり一面はびこるさまを眺めて育った身としては、最初、この葛棚を見た日に「まあ、なんと酔狂な!」とカンドー。
江戸の粋人のDNAをここに感じたモノでした。
あたりに蔓延る邪魔な草…とか思っちゃう人にはこの芸当は無理ですもの。
…ってか、こうなると樹かよ?
としか思えない葛ですが、冬場はちゃんと枯れてなくなる。
都心から郊外へ行けば、葛は伸び放題、たぶん咲き放題?
さて、私が、視界の端で眺めて育った葛といえば、大概はこう。
空き地や川べり、線路の際など、ヒトの手が入りにくい場所にはいつの間にやら蔓が伸びて…あたりを支配する勢いで育つ。
こんな場所なら、花もさらに生き生き。
もう伸び放題、咲き放題です。
根っこは、葛粉や漢方薬の材料だし、蔓は籠や布にもなるらしい。
ホントは、こうして打ち捨ててる場合でもないんじゃあないかなぁ…と、思ったり。
◆今日は、2017年9月14日/旧暦7月24日/文月甲辰の日/月齢23.4日
◆日の出5時23分 日の入17時50分/月の出23時51分 月の入13時19分