今日は節分。
暦の上では、冬が行き、明日からは春。
だから、厄除けの行事・室礼など気を配り、新しい季節を迎えようとする。
一般的な「福は内、鬼は外」の豆まきも、そんな願いが籠った行事なんですよね。
ってことで、今年はどこの節分祭へでかけようか?
…と、段取りをするのも節分までの数日の楽しみ。
都内だけでも、多くの神社&寺社にて節分行事が目白押し。
加えて、さまざまなスタイルの追儺の行事(=鬼払いの儀式)があって、興味は尽きない。
ってことで、なるべく毎年一か所。
できれば昨年とは違う場所へ。
その様子を体感しにお参りに出かけると決めています。
やっぱ今年は、上野・五條天神のうけらの神事かっ😊。
昨年末からどうもこの神社に縁ありそうな私です(鷽替えの神事では「木鷽」さん授与いただけなかったけどねぇ…)が、ポッとココロに上ったのはやっぱこのポップな告知(*’▽’)。
右上に配された鬼の逃げ方が秀逸です。
過去の写真で、「うけらの神事」を実況中継的に。
「追難の儀式」の最中に薬草「うけら(オケラ)」を焚き続け、邪気を祓うことがこの名の由来。
実際、儀式を観覧していると、いつしか、あたりに甘香ばしい香りがただよってきて、そのアロマがまたいい感じ💛。
さて、拝殿内では、本日豆まきをされる年男・年女が内揃い、厳かに神事が始まっています。
で、外にいる私が気になるのは、年男・年女の衣装だったり…。
升に描かれた絵だったり。
鬼だっ!なんかコレほしいっ!!
さあて、宮司が弓の矢を引く蟇目式が始まりましたっ!
これは、悪霊を祓う弓の行事で、他の節分祭でも何度か拝見したことがある。
四つ金目を持つ「方相(ほうぞう)氏」も登場。
立派です。
そして、この方も弓を弾き、鬼を退治、追い払う役割をもっています。
そうこうするち、鳥居附近から、赤鬼と青鬼が登場!
登場したなり、わーわー騒ぎながら暴れ、大騒ぎ。
そのまま社殿へ向かい、対して、「方相(ほうぞう)氏」が、赤・青鬼さんの侵入を阻止。
その後、氏子の年番総代の方が斎主になって鬼たちと問答
⇒鬼たちも過ちを悟り
⇒神前より退散…で終了。
ってな感じに、ストーリーのある寸劇風が繰り広がるところが興味深い。
そして、弓矢や豆で追うのではなく、話し合いで決着をつけるところが好ましいです。
鬼国と人間国の外交劇…って感じ。
こののちに「豆まき」となりますが、ここも、よーく耳をすまして聞いてみれば、「鬼は外」ばかりで「福は内」と言わないのが五條天神の特徴。
これはなんでなのかな?
ちなみに…。
この日登場する赤・青鬼=病鬼。
をれを退散させる=祓うのが、五條天神の「追儺(ついな)の儀式」のコンセプトです。
境内で薬草「うけら」を焚くのも同様。
それは、天神様とともに、医薬のカミサマ、大己貴命(=大国主命)と少彦名命を祀る神社だからこその作法なんでしょうね。
そして、私は、「うけら餅」(餅とうけら)を授与いただいて帰路。
…さあて、段取りも予習も完了!
あとは、天候に恵まれますよう祈るのみです。
◆今日は、2018年2月3日/旧暦12月18日/師走丙寅の日/月齢17.0日
◆日の出6時40分 日の入17時10分/月の出20時16分 月の入8時25分