今日は「涅槃会」。仏教寺院では涅槃図を掲げて、お釈迦様を偲ぶ法要が各所で。私は、涅槃図(の絵葉書)持って帰省中。/旧暦12/30・戊寅

2月15日は、お釈迦様の入滅を偲ぶ「涅槃会」です。

といっても本来は旧暦2月15日。
今年は3月末になりますが、東京では新暦の今日、法要を営む仏教寺院が数多い。

たとえば、浅草・浅草寺とか、芝・増上寺とか。

もしかすれば、いつも気になっているお寺でも今日は涅槃図を掲げ、お釈迦様を偲ぶ行事がなされているかもしれません。

で、私と言えば、そんな日々に、数日前から、福島帰省。

ってことで、例年のようにあらかじめ上野の博物館トーハクへ。

仏教美術を展示するコーナーには、この時期必ず涅槃図があり、それを拝みに言った次第。

がっ!!

涅槃図

今年は、この「見立業平涅槃図」のみ。
女たらしというか色男というか、モテモテだったとされる平安時代の歌人・在原業平の死をさまざまな女性たち&動物(…たぶん雌)が悲しむ様子を、涅槃図に見立てて描いた一幅。
…というのも面白いけど、うーん。

ホンモノの「涅槃図」がない中でこれだけってのはねぇ…。
どーしたのトーハクっ!

しかたないので帰省先にも「涅槃図」を。

トーハクの所蔵ながら、ここ数年、実物にお目にかかっていない平安時代の「仏涅槃図」

涅槃図 室礼

…の絵葉書ですが、我が家では数日前からこんな風に初午の凧と一緒に室礼もどき。

そして、もう一枚。
本に挟んで栞代わりにしちゃってますが…。

涅槃図を栞に

福島まで持ってきました。

信仰的な意味合いというより…。

様々ないきものが、お釈迦様を送る様子が、穏やかで好き。
そして、寺院や博物館で目にした限りではありますが、例外なく美しくもある涅槃図です。

そもそも、お釈迦様の誕生日を祝う灌仏会は華やかな花。
逝くのを見送るその日にも沙羅双樹の白い花。

なんとも、ヒトに好ましい美しさに関連図けられた在り方です。
お釈迦様のことを後世に伝えた弟子たちは、どんだけお釈迦様が好きだったんだろうと…想像・妄想。

そんなところが、涅槃会を意識してしまう理由でしょうか。

◆今日は、2018年2月15日/旧暦12月30日/師走戊寅/月齢29.0日
◆日の出6時28分 日の入17時22分/月の出6時02分 月の入16時45分