七十二候は「地始凍(ちはじめてこおる)」の時期です。(11月13日~17日)
七十二候にきわめて多い「始」シリーズ。
何が始まるかというと、「大地が凍り始める」と、暦は言い出しました。
きわめて冬っぽい表現です。
…なんですが、この暦が現役だった江戸時代、実際、凍ったんですかね…地面。
東北のほう(あるいは東京でも奥多摩とか?)なら「霜柱」ってことがあるかもしれないけど…いや近年はまだそれも早いかも。
ともかく、つい半月前に台風が来襲した2019年の東京あたりじゃ地面が凍るはありえないかな。
暦が「地始凍」と言い出して、ふと思い描くのは「草紅葉」というコトバ。
「草紅葉」は、大地を覆う草々が枯れて色づいて⇒野原を黄金色に染める様子を言うコトバ。
なので野原じたいが稀な街中ではまた稀有な光景ですが…。
こんな光景も「草紅葉」でいいじゃんねぇ。
と思う。
色づいた枯れ葉が地面を覆う様子。
いまごろなら、まだ青々とした草も残り、そこをまだらに赤や黄で染めてゆくのもいい感じです。
がっ。
今年は木々の色づきが遅いような気がするなぁ…。
赤くなるはずの桜の葉っぱも、やっと黄味がかってきた…といったのがまだまだ多い。
それでも、都会の紅葉だって、もう時間の問題。
街路や公園の木々は、やがて、茶色や赤や黄に染まっていって、そのうち風に吹かれて大地を染める。
だから、私の中では、暦が「地始凍」と言い出したら、虎視眈々と落ち葉探し。
「紅葉狩り」が密かに始まったりするのです。
ってことで、まずは、柿の葉の紅葉から。
ふふん、柿の葉の紅葉は、コンクリートにも似合うね。
◆今日は、2019年11月14日/旧暦10月18日/神無月乙卯の日/月齢17.0日
◆日の出6時15分 日の入16時35分/月の出17時57分 月の入7時29分