東日本大震災以前・以後。
当時、東京にいて大きな被害にあわなかった私でも、3月11日は、暮らしの大きな境界線のごとく。
それが見えてきた数日前から少しずつ意識して過ごし…。
日々持ち運ぶ防災グッズなど確認したり。
あの日と、あの日から今日までの日々を綴った本などをさがして、少しずつ読み進んだり。
新年を迎えるように、新しい震災以後の積み重なりの節目を迎える気持ちで過ごしている。
防災グッズは、毎月、毎年更新させて、アドレス帳を加えた。
全部出して確認すると…。
けっこうあるなぁ。
「500mlのペットボトルの水」に、「絆創膏」「目薬」に「スマホの充電器とケーブル」。
ちょっとした食べもの「キャラメル」や「ドライフルーツ」に…あっ!「ミニ羊羹」買い足さなきゃ。(←羊羹」は暑くても寒くても日持ちがいい)
それと、最近必要だなと加えたもの。
・「手書きのアドレス帳」。
スマホの電源が落ちちゃったら、もうわからないからこれは重要と、家族と友人・知人他、最低限の電話番号をまとめた。
・ホントにしょっちゅう拾い読みしている『地震イツモノート』
この一冊は、阪神・淡路大震災の被災者の方々に取材して編まれた、具体的な災害への備え方とココロの持ち方が書かれてある。
このココロの持ち方の記述がものすごく役立つ感じなのである。
…って感じで、日々持ち歩くものが増えてゆくのは、やっぱり、不安だからだよね。
さて、これを確認したら、これから家置きの防災グッズも点検をする予定。
今年も2011年3月11日の当事者たちの話から学ぶ。
この時期は、書店に特別コーナーができるので、出かけて行って興味ある一冊を選ぶ。
9年目の今日、新型コロナウィルスで不穏な日々を過ごす私の興味は、<あの日から9年間、人々はどう過ごしたのか。どうやって立ち直ろうとしたのか、してているのか。>
…ということにシフトしているみたい。
今年、書店の棚でまず目についた一冊。
『瓦礫から本を生む』(土方正志著 河出文庫)は、裏表紙にあった<「明日の被災者」へ向けた、2011年3月から現在へとつづく苦闘の日々の記録。>
という記述に強烈に惹かれた。
そして、もう一冊。
やっぱり、あの日から2018年3月11日までの日々をコトバで綴った『あわいゆくころ』も同じような趣旨の一冊。
数日前から少しずつ読み始め、今ちょうど半分ぐらいだが、著者の素朴でまっすぐなコトバで語られる、東北の被災地の人々の優しい強さ。
そこに圧倒されつつ、学びを得つつ読み進めています。
◆今日は、2020年3月11日/旧暦2月17日/如月癸丑の日/月齢16.5日
◆日の出5時57分 日の入17時45分/月の出19時35分 月の入7時03分