七十二候は「熊蟄穴(くまあなにこもる)」の時期です。(12月11日~15日)
暦は「動物たちは冬眠に入るころ」と言っています。
「熊」は、冬眠する野生動物の象徴的な使い方なんでしようが、うーん、他に冬眠する動物ってなんだろう?
リスとかイタチとか?
あとは、蛇とか…かな?
冬眠とは縁遠い街暮らしだが、樹々も冬支度です。
七十二候が「熊蟄穴」と言い出すと、なんとなく眺めに行きたくなるのが、樹々の冬支度。
松の木たちの「菰(こも)巻き」とか。
「雪つり」とか。
あるいは、「霜よけ」。
この時期、庭園・公園の樹々たちには、植木職人たちの手で、稲藁を使った美しい仕事がなされています。
それぞれ、用途も興味深く。
・「菰(こも)巻き」は、害虫駆除方法のひとつ。冬の間に菰の中で越冬した虫を春になったら菰ごと焼却処分するんだそうです。
・「雪吊り」は、積もった雪の重みで枝が折れるのから守るためのもの。
・「霜よけ」は寒さに弱い樹木を雪や霜から守るためのもの。
雪の降らない東京では、いずれも観賞用ですが、いかにも冬支度したという光景ですね。
…とはいえ、この冬はコロナ禍の勢いが増し、なじみの公園・庭園もなかなか出かける気にならず。
いつものように、去年まで撮りためた写真眺めて満足するのみ。
なあんか、いっそのことヒトも冬眠しちゃったらいいのでは?
とか、思いたくなる厳しい日々です。
◆今日は、2020年12月11日/旧暦10月27日/神無月戊子の日/月齢25.9日
◆日の出6時40分 日の入16時28分/月の出2時17分 月の入13時57分