七十二候は「菖蒲華」に。東京あたりは、文目も花菖蒲も花の頃は終わり。窓辺に江戸人による花菖蒲咲かせてよしとしよう(*’▽’)/旧暦5/17・乙巳

七十二候は「菖蒲華(あやめはなさく)」の時期です。(6月26日~7月1日)

暦は「あやめが咲く頃」と言っています。

「華」の字を使っているので、花は見ごろの頃か?
そして、咲いているのは、読み音「文目(あやめ)」なのか、「花菖蒲(はなしょうぶ)」なのか?
この暦アイテムは、疑問に残るところ多数あり。

そして、東京ではすでに、文目も花菖蒲もとっくに終わっている…という不思議。
暦が現役の江戸時代の江戸界隈では、今頃、文目だか花菖蒲だかが、ちゃんと咲いたんですかねぇ。

とりあえず、東北の母の庭でなら、花菖蒲が開花してるみたいです。

花菖蒲

母は「あやめ?」と疑問符付きで写真を送ってきましたが、花弁の付け根が黄色く染まっているので、この花は「花菖蒲」かと。

花菖蒲も文目も終わった東京では、窓辺に江戸人による花菖蒲咲かす。

歌川広重の名所江戸百景「堀切の花菖蒲」…のポストカードですが(*’▽’)。

歌川広重 堀切の花菖蒲

江戸時代の昔、現在の葛飾区の堀切界隈には、たくさんの菖蒲園が存在し、こんな風景を作っていたのだそうです。
今は、堀切庭園ひとつ残すのみですが、それでも往時をしのぶには十分な美しさ。

だだし、この現代では、もちろん花の頃はとっくに終了。
七十二候「菖蒲華」は、今や、福島の辺りの季節を示しているかのようになっております。

ふむ。
これって、やっぱ温暖化の影響なんですかねぇ。

◆今日は、2021年4月26日/旧暦5月17日/皐月乙巳の日/月齢15.7日
◆日の出4時27分 日の入19時01分/月の出20時46分 月の入5時28分