お盆のさなかに、この日が置かれたのは偶然なのか?
戦地で逝った。
空襲で逝った。
そんな方々の新盆のさなかに、玉音放送を聴いたひともいただろう。
たとえば、そんな境遇の人々の気持ちはどんなだっただろうか?
浮かぶ入道雲見上げで、そんな風に、当時の人々の気持ちを想像してみたいと思ったのは、実は、昨年の「終戦の日」から。
毎年疑うことなく盆帰省をし、精霊棚にお盆法要に墓参にと、家族が集まる夏の日々を奪われて。
コロナ禍の中、身動きが取れない夏。
私の中の微妙な心の変化は、そんな閉そく感ある日々のせいでしょうか?
八月十五日 炎天。
帝国ツイニ敵ニ屈ス。
玉音放送を聴いて敗戦を理解し、こう綴ったのち、ただただ煩悶する主人公。
『風太郎不戦日記』は、東京大空襲前後を描く1巻、そして、玉音放送までの2巻。
そこまで読んで、続きが出るのを待っていました。
「終戦の日」の今日は、満を持して3巻目を読む。
そうして、敗戦後の日本人の心と暮らしを少しだけ、想像してみたいなと。
今年は、オリンピック&パラリンピックのせいか、「終戦の日」前後の特別番組も少なめな感じ。
このまま、どさくさに紛れて、風化させてゆくんじゃああるまいなぁ?!
だからこそ、学べるところから少しでもと思う、今日は、2021年の「終戦の日」です。
◆今日は、2021年8月15日/旧暦7月8日/文月乙未の日/月齢6.6日
◆日の出5時00分 日の入18時31分/月の出11時47分 月の入22時31分