七十二候は「土脉潤起」に。暦が「雪解けの日々」を言い出す頃、東京の街では、やけに早々と「乙女椿」が咲きだしてます。いゃ早すぎだよっ!/旧2/1・己酉・新月

七十二候は「土脉潤起(つちのしょううるおいおこる)」の時期です。(2月19日~23日)

暦が「積雪が解け始め、大地がぬかるむ様子」を言い出せば、本格的な春来訪を楽しみにする日々。

その「ぬかるみ」を「土脉」=「つちのしょう」つまり「土の脈」と表現しているところが、そこはかとなく好きです。

硬く凍って、シーンと静かだった大地が、太陽のヒカリで温められて、脈打ち始める?
なにやら、希望溢れる暦のコトバに感じませんか?

「土脉潤起」の日々に、今年は一足早く「乙女椿」が咲きだしそうです。

例年より気温が低い日々続きだったけど積雪はなかった東京の冬。
なので「土の脈」を見ることなく、春近しです。

そんな中、目立ち始めたのはコロンと可愛いこの蕾

乙女椿のつぼみ

乙女椿のつぼみです。

乙女椿

まん丸のカタチも、ほんのりピンクかかってるところも可愛い。
っていうか、ここまでつぼみが膨らめば、花咲くのもいつもより早いかもなぁ~(*’▽’)。

あららっ!少し行ったら、もう花開いてましたっ!

つぼみ眺めて、そぞろ歩き。
ほんの10mぐらい移動したら、開花した乙女椿に遭遇してしまいましたっ!

乙女椿開花

ひゃあ、もうすっかり咲き誇ったねぇ~(*’▽’)。
いや、可愛いこの姿を眺められるのは嬉しいけれど、ちょっと早くない?

ちょうど、12年前。

東日本大震災に見舞われた3月11日から数日。
この東京でも余震が頻発、原発事故まで起こり…その不安なココロを、この乙女椿の花にずいぶん慰められた記憶。

今年は、それより半月ばかり開花が早まっていることに軽い驚き。
うーん、昨年はどうだったっけ?

もしや、乙女椿の開花=「土脉潤起」の日々がデフォルトになっちゃってます?

◆今日は、2023年2月20日/旧暦2月1日/如月己酉の日/月齢29.3日/新月!
◆日の出6時23分 日の入17時27分/月の出6時35分 月の入17時18分