小石川植物園の桜並木を抜けてゆくと…。
その反対側の端っこ界隈のエリアに植栽された桜木は興味深い。
最初うっとりして眺めるうちに、添えられた名札が大きく3種と気づき興味津々。
たとえば、<ソメイヨシノ>とあるのは、大きくは「染井吉野」関連で…。
その「御帝吉野(ミカドヨシノ)」は、この堂々たる一本。
あなたは染井吉野であってもただの染井吉野じゃあないですね?
と調べれば、染井吉野の起源を調べる過程で、生まれた種らしく。オオシマザクラにエドヒガンを交配・育成・選抜したらこんな立派な花となったとか。
ああ、花の寄りの写真を撮って来るべきだったなぁ。
染井吉野関連と推定される種はまだまだ並ぶ。
名札と花の写真を順に並べてみれば…。
「天城吉野(アマギヨシノ)」
こちらは、オオシマザクラにエドヒガンを交配したものだそう。
「染井匂(ソメイニオイ)」
東京都大島公園のソメイヨシノ実生から選抜して育てたら、いわゆる染井吉野とは少し違った品種に育ったものだとか。
そして「水玉桜」は、名札にあるように、ソメイヨシノとマメザクラが自然交配して生まれた品種。
なぜこの名?とも思うけど、この名前が似合いのどことなく可愛らしい佇まいではあるかな。
ちなみに、「御帝吉野」と「天城吉野」「染井匂」は、竹中要氏によって交配or育成された品種。「水玉桜」は、神奈川県真鶴の山林中で川崎哲也氏によって発見された品種だそうです。
<サトサクラ>と表記された桜木も豊富。
<ソメイヨシノ>と並んで、<サトザクラ>の名札を付ける桜木にも遭遇できるのが小石川植物園の楽しさで…。
たとえば、「一葉」と言う名の八重は、今が盛り。
美しくもあり可愛らしくもあり、好きな品種。
「紫桜」は、一重ながら、やはり今が花の頃。
ええっとなんで紫?
と思ったら、ありましたっ!
赤紫色の花咲く一本。
もしや、散り際に紫になるのかな?
これは「晩都(おそみやこ)」と言う種。
他にもありそうですが、園内で遭遇した、<サトザクラ>は、どれもその姿にふさわしい美しい名がつけられておりました。
ところで、<サトザクラ>って?
ちょっと調べれ見たら、少し複雑そうなので、あとでゆっくり対峙しますね。
そうそう!
見つけたのはひとつだけですが<ヤマザクラ>もあり。
その名は「千原桜」とありまして…。
ああ、なんか野性味ある種にみえますが…。
そして、ここで登場した<ヤマザクラ>の意味も、これから調べて見なければなりません。
やはり、小石川植物園は、愉しい。
目にも楽しくて、好奇心も刺激する。
そして、今年は花の頃が長いから、こうして小石川植物園の桜もゆっくり楽しむことができました。
ありがと桜っ!
◆今日は、2024年4月13日/旧暦3月5日/弥生丁未の日/月齢4.4日
◆日の出5時11分 日の入18時13分/月の出8時01分 月の入23時33分