七十二候「梅子黄」には、梅干しなのか梅ジャムなのか/旧5/20・己未

昨日6月16日から、七十二候は「梅子黄(うめのみきばむ)」です。

こないだまで青梅がなっていると思っていたら、“梅の実が黄ばんで熟す頃”になりました。

ホントにご近所の梅の実はいい感じに熟しております。
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ニュースなどでも各地の…と言っても、関東から西よりですが…天神様の梅の実とりの話題が聞こえてくる時期となりました。

東北の母の家の裏庭の梅の木ならば、4月末頃にやっと小さな実をつけはじめ、梅雨に入った今頃はまだ青梅の時期なんじゃあないかな?
いや、もしかすると早く熟した実もあるかもしれない。

スーパーには、大きい粒がそろった見事な黄熟梅が売られていますが、化学肥料も虫除けの薬もまかない庭の木の梅は、大きさもまちまちで、熟し方もむらだらけ。

20070626梅

それでも、そのバラバラなのが、かえって嬉しく、梅干にするものから少しだけもらい、ジャム作りをしたことがあります。

梅ジャムの作り方は簡単だけど少しだけ根気がいります。

その時の梅ジャムのレシピによれば…。

まず、完熟の梅の実1kgを水にさらして灰汁をぬき、なり口をほじほじ採ってのち、梅がかぶるぐらいの水で煮る。
最初やや強火、煮立ったら中火。

やわらかくなったら、湯をすてて粗熱をとり、目の粗い笊などで漉す。
これは、「皮と種」と「実」を分ける作業。

漉した「実」(もう密度の濃いジュース状。)を鍋にもどし、800g(梅の重さの8割)の砂糖を投入しさっと混ぜる。
また、とろ火で、灰汁をとりつつ煮る。

焦げ付かなようかき回しながら、あくが出なくなるまで根気よく。
ややどろっとしたら(へらに抵抗を感じるぐらいの密度)火をとめ冷ます。

で、こーんな感じ。
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実は、パン食もあまりしないし、ヨーグルトも食べないので、ジャムはあまりつくりません。
作ったとして、果物を砂糖で煮て冷やして数日でたべる、ジャムもどきばかり。→たとえばいちごも
だから、1kgの梅に800gの砂糖を!
一瞬、えーっこんな大量の砂糖をですか?!
と驚いた記憶。

それでも、このジャムのほどよい酸味のことを思い出したら矢も楯もたまらずに(笑)

黄色い梅を買ってきました(笑)

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おりよく売ってたんですよねぇ…。
しかも1kg。

酸味の記憶もあるけれど、この本を味方につけたのもちょっと大きいかな?

私の梅シゴトの参考書『はじめての梅しごと手帖 少量でもおいしくできる』
→こちらにレビューしました「これは画期的すぎる梅シゴトの本だ!

梅干し作りに挑戦!

1kgもの梅をジャムにしたって食べきれないので、『はじめての梅しごと手帖 』 の指示にのっとり(笑)、半分は梅干しに挑戦することにしました。

洗って、水気を切って、なり口の蔕を竹串でほじほじととるまでは、まあ、青梅と同じ。
しかし、梅干しの場合は、水につけてのあく抜きはしません。
ココまでは、私の知っているやり方と同じ。

さて、下準備を終えた梅を保存袋に入れて!
と、いうのが、私の参考書の画期的なところです。

塩(重量の18%)と焼酎少々をまぶし(焼酎?これも知らなかった!なんで?と思うけど素直に従います)全体にゆきわたらせ、空気を抜きながらジッパーを閉じる。

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あとは、袋の上下を変えたりしつつも、重しをして梅酢が上がるまで、冷蔵庫にほぼ放置です。

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(下にちらりと見えるのは、先日仕込んだ、らっきょう。この時期、冷蔵庫は、保存食だらけになります(笑))

さて、今日は、ココまで。
これから梅ジャム作りにかかりますので、ブログを書いている場合じゃあありません。

黄梅は、青梅よりもずっと足が速いのです。

ということで、この後の梅干しもジャムもこのブログにて経過報告いたしますね。

◆今日は、2014年6月17日/旧暦5月20日/皐月己未の日

↓梅干し、梅ジャム、梅ジュース。ぜんぶ気軽に作れるようになる、画期的な本です。