季節の暦・七十二候は、二十四節気「秋分」と同時に、「雷乃収声」に入っていました(9月22日~27日)。
「雷」=かみなり、「乃」=すなわち、「収声」=こえをおさむということで、夏じゅう、人々の生活を脅かしていたカミナリも、もうやってこない?
思い返せば、台風来襲もすざましかったですが、カミナリはもう度を越していた気が…。
今年は、東京の街中で、カミナリの音と光の同時炸裂というのに何度も遭遇してしまいました。
…怖い。
ってことで、そろそろ台風とともに雷もやってこない穏やかな秋を望みたく。
そんな希望も透けて見えるこの数日の暦アイテムです。
本物の七十二候が「雷乃収声」の頃は、
勝手・七十二候は「秋桜咲盛」で決まりっ!
勝手七十二候ですから、今日も勝手に行かせていただきますよ。
って、帰省先の母の家の裏庭を眺めやれば、やっぱ、今って「秋桜咲盛(こすもすさかんにさく)」の頃よね。
それ以外考えられないっ!と思うほどの傍若無人ぶりでさく「秋桜」=コスモスです。
「秋の桜」と桜になぞらえ、すぐ散りそうに見せかけて、
実はタフすぎる花。
そうなんですよね。
この、見かけと実際のギャップが魅力的でもあるんですが。
秋桜は、台風がやってくれば、もちろん風に任せてか弱げに倒れ、水に漬かって、ああもうだめかなぁ…という様相すら見せて。
しかし、風がやみ、水が引けば、自らむっくと弓なりに立ち上がり…。
気象観測史上、はじめて東北に台風が上陸した今年もそれは同じく。
けっきょくコスモスは何事もなかったかのように元気です。
近くで見るとこんなに薄い花びらに繊細なピンク。
いったい、どうゆう経緯で、この可愛い花が、ここまで丈夫なしなやかさを天から与えられたものか?
と思いつつ、庭から少しいただいて飾る。
やっぱカワイイですねぇ。
そして、こうゆう見掛け倒しには憧れるわぁ…と思いつつ、しばしぼれぼれと眺めます。
◆今日は、2016年9月24日/旧暦8月24日/葉月己酉の日/月齢22.7日
◆日の出5時30分 日の入17時35分/月の出23時46分 月の入13時07分