二十四節気はもう「寒露」!! 暦は「寒」と言いはじめたもののリアルはやっと涼しくなった東京の空。そんな中、今年も谷中を皮ぎりに菊まつりがスタートします!/10/8=旧9/8・癸亥

今日は、二十四節気の「寒露」です。

ああ、もう暦は「寒」の字を使うのかぁ…。
ちょっとめまいがしそう。

だって、まだ世間では、時々半袖のひと見ますよ!
「寒」と言ったら、ダウンコートのひとつも着る頃じゃないと使わない。

そこのところは、『暦便覧』はどう言っている?

「陰寒の気に合つて露結び凝らんとすれば也」と説明しています。

陰寒の気=冷気ぐらいの意味かな?
それによって、「露結び凝らん」。

「結」に加えて「凝固」の「凝」
つまり寒さで露も凍るってことか…。

やっぱ、ダウンコートが似合いそうな季節ですね。
ふーむ。
少なくとも、古い暦がリアルだった江戸時代と、平成時代は、気温が全然違っているということですか。

空気に「陰寒の気」が混じれば、ああやっと菊の季節。
谷中菊まつりは今日からです。

そうそう、「寒露」の意味するところには程遠い陽気だけど、菊の花はリアルに旬を迎えているみたいです。
なにせ、わが谷中は、今日から「菊まつり」(10月8・9日)です。

谷中菊まつり

会場となる大圓寺境内には、にぎやかに提灯が飾られて…。
街を歩けば、早くから縁起物の菊が軒下に飾られています。

菊まつりの菊

縁起物の菊の鉢。
この全部つぼみ状のが可愛いなぁと、毎年思うのですが、私が祭りに出向くころ残ってたためしがありません。
まあ、そこそこに高価なものなんでいいんですが…。

毎年貼られるポスター。
いつもと変わらぬデザインがうれしい。

ポスター

この界隈の行事を知らせる中では、いちばん好きなポスターです。

菊人形も見に行かなくちゃ!
今年もじっくり鑑賞させていただきます。

これこれ、これです。
若い男女の菊人形。
菊人形
いつも、ふたりとか3人とかで寂しくたたずんでも見えるけど、よーく眺めれば味わい満点。

菊人形女の子

着物に見立てた菊に負けないぐらいの容姿の美しさが自慢です。

ちなみに、幕末から明治期にかけて、大圓寺としのばず通りを挟んで反対側、千駄木団子坂界隈は、菊まつりが江戸東京随一に盛んだったそう。
このあたりには、かつて富裕な植木職人が多く住み、花のショールーム代わり庭園を開放。
旧暦で言う重陽の節供のあたりは、リアル菊の季節だし、節供の祝いも兼ねて、団子坂の途中に「菊見せの場」が軒を連ねたんだって。

そういえば、明日は旧暦重陽の節句。

そんな季節になってやっと、今日の谷中菊まつりを皮きりに、東京では、あちらこちらで、菊まつりが続きます。

やっぱ、個人的には、五節句は、旧暦で祝うべきだなぁと思う。
新暦9月じゃ菊すらなくてずれずれだよ。

といっても、季節に合わせた二十四節気ももうすでにずれずれか。

まあいいのか、これで…。

ってことで今日はこれから谷中菊まつり2016年バージョンを楽しみに行ってきますっ!

◆今日は、2016年10月8日/旧暦9月8日/長月癸亥の日/月齢7.1日
◆日の出5時41分 日の入17時15分/月の出11時43分 月の入22時09分