七十二候は「蚯蚓出(みみずいずる)」に。にょろなアイツが地中から?田畑耕す季節だものねぇ。/5/10=旧4/15・丁酉

七十二候は、今日から「蚯蚓出」に入りました(5月10日~15日)。

このコトバ、まずは「蚯蚓」って何?
と思う。
虫偏が並んで、なにやらよからぬものが「出」てきそうな…。

確かにねぇ。
出てくるのは、あの地中で暮らす、にょろりんとした生き物
「みみず」です。

都会っ子には、ちょっと許せない形状らしい(←あくまでも我が友人の言です)。
しかし、みみずが育つ土地ってのは、滋味あふれ豊か。
…と田舎っ子は、その姿を見て、密かによろこばしく思うのです。

「みみずが、土中から這い出てくる頃」=暑い時期到来
…の意味。

実は、みみずって、暑くなると、土から這い出して来る習性があるのだそう。
つまり、彼らがもぞもぞ土中から這い出して来るってことは、気温があがったってことです。

ああ、やっぱじわじわと、夏に近づいているんだよねぇ(←夏嫌い)

さらに、夏収穫の野菜を植えるため、この時期は、土地を耕すことも多く、地中から掘り出されるというもあるね。

こんなところにはみみずもいそう?
恒例!東北の街の畑の様子を!

毎年、こればっかりで恐縮ですが、いい感じに耕されてたもので。

耕したあと

美しく耕された畑は、土が栄養と空気を孕んでふっかり。
土とはいっても、なんだか美味しそうです。

土を食べるみみずの気持ちも(←あるんか?)わかるなぁ。

みみずの土に対する貢献度はスゴイよ!

実際、みみずは、地中をはいずりつつ土を食べ
⇒土に含まれた有機物や微生物を消化吸収
⇒小さな粒状の糞を排泄するコトをナリワイとする生物。

みみずが通れば、土にほどよい隙間ができて、水や空気(酸素)のめぐりもよくなる。
みみずの排せつ物を、もっと小さな微生物が分解し、土地は肥沃になってゆく。

ヒトは、そこから豊かな実りをいただくのである。

えんどうまめ

この畑の初夏の収穫は、もう少し後。
エンドウ豆の花が咲き誇ってます。

…美味しそう、じゃなく、爽やか!

ああ、みみず様様ありがとう!
この畑のどこかにもいらっしゃる?

◆今日は、2017年5月10日/旧暦4月15日/卯月丁酉の日/月齢13.6日
◆日の出4時40分 日の入18時35分/月の出17時55分 月の入4時26分