かーなり久しぶりに訪ねた皇居東御苑。
調べてみたら、なんと1年ぶりでした。
コロナ禍前なら、かなり頻繁に出かけてた場所なのに、なんと、腰の重いヒトになったものだと呆れるばかり。
さて、それでも、晩秋近くにやって来た時の習慣で、まずはここから眺めてみる。
二の丸庭園側と本丸跡側をつなぐ、汐見坂。
この名がついているということは、かつては、海が見えた証。
今は、大手町のビル群が望めるばかりですが、目的は、手前の雑木林です。
ふーむ、まだまだ木々の色づきはこれからですね。
紅葉が始まると、ここからの光景は、見ごたえたっぷり。
大好きな二の丸庭園・雑木林へと。
汐見坂からもどって、さあいよいよ、大好きな雑木林エリアへと。
ああ、懐かしさ満載。
たとえば、初夏に盛んに咲くくせに、秋深まるとまた花咲かす山法師。
今年もちゃんと秋バージョンが咲いたみたい。
他でも、秋にこっそり咲いてる山法師を見かけますが、こんなにたくさん咲くのは珍し。
しかも、皇居東御苑の二の丸庭園側の、この一本だけです。
初夏には、ピンとアイロンをかけたみたいな白い花が、秋にはちょっとくたびれた感じで咲くのも珍し。
二の丸庭園の雑木林に生える種で個人的に大好きなのは、コレ。
独活(うど)の実です。
白い花も可愛いけれど、実は、造形的に美しくて見ごたえたっぷり。
「図体ばかりが大きくて役に立たないこと」を「独活の大木」と言ったりするけど、大いに意義ありだなぁ。
大きく育たないと、この様子は観察できないですもの。
あっ!莢蒾(かまずみ)の実りも、久しぶりっ!
そーいや、白く可愛い花にもずいぶん逢っておりません。
こちらも、ずいぶん逢ってなかった団栗(どんぐり)の実。
葉っぱのカタチから見て、これは小楢(こなら)でしょうか?
まだ、枝先にじっとしているけれど、あと少しで、ぽろぽろ降って来るはずのコレ。
初冬近いころには、このあたりの地面が、降って来た団栗の実で覆われます。
これは、はじめて見る…花か?
いや、実かしら?
名札には「クサギ」とありましたが、あとで調べたら「臭木」と書いて、これは実なのだそうです。
花は、白い可憐な姿で、なんだってこんな名前?
…葉っぱの匂いがやや独特っていうか臭いらしい。
日本語の植物名って、時々こんなちよっと意地悪なのあるよねぇ。
って感じで、雑木林と二の丸庭園のあたりをいったり来たりしてたら、あっという間に閉苑の時間。(←昨日の「女郎花」も、一昨日の「野菊」もこの界隈で探したもんで)
皇居東御苑の10月の閉苑時間は、16時半。
時間が足りずに、本丸エリアの植物観察は、おあずけとなりました。
汐見坂から、木々の色づきが楽しめる頃までには、また出向いてこなければなりません。
次回は、紅葉ぶりを眺めたら、坂をさらに上って、本丸エリアへ。
ふと思い返してみたんですが、そちらのコーナーは、もしかしたらコロナ禍になってからは足を踏み入れていないかも?
◆今日は、2022年10月16日/旧暦9月21日/長月壬寅の日/月齢20.2日
◆日の出5時48分 日の入17時05分/月の出21時21分 月の入11時52分